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マリみて「仮面のアクトレス」内「黄薔薇・真剣勝負」について

大変ご無沙汰しております。
ようやく書き込むことができました。
プライベートなことやら仕事やら何やら忙しい日々が続いた上に文章をろくに書けない精神状態が長く、新刊のチェックはとうに済んでいるというのにここまでのびてしまいました。
精神状態はというとまだどん底に近いんですが、コバルト8月号のマリみて短編「ドッペルかいだん」でエネルギーをいただきまして、で、ようやくここに「仮面のアクトレス」内「黄薔薇、真剣勝負」についてのお話を書くわけでございます。

まずですね、コバルト8月号に掲載された「ドッペルかいだん」について。

アリコって、アリ○ですよね??
アニメ版のキャラクター設定といい。
「落ち着いた低い声」といい。
そのくらいしか根拠がないか。
「先輩に言われて……」というのは、他の方のサイトで既出ですが、たぶん、花寺生徒会の合宿で、柏木に言われて「リリアン高等部の購買(ミルクホール)の自販機でいちご牛乳を入手せよ」とか言われたんでしょう……水湊ちゃんがいるのを目撃した柏木が考えたかなんだかで……まあそれはともかく、あれを○リスとすると……

……

…………

かっ、か、か、か、

かわいい~~~~~~!!!!!(@_@)

とくにP.26の挿絵、あれは文脈からしてアリコ=ア○スですよね!
しかもこのときまだ高1!
たぶん早生まれ!
ってことは……15!

かわいい~~~~よぅ(T_T)

○リスに花寺の学生服着せちゃダメ!!

って女の子の格好じゃある意味もっとダメか……
これじゃあ男子校にはいられないすよ普通……もうちょっと考えなさいよ両親も……

いろんな意味で不憫だ……

というか、水湊ちゃん、真実を知ったらヘコむだろうなぁ……
こっちもある意味不憫な……

こんなことばっかし考えてる自分はもっとダメだな

さてまあ、「仮面のアクトレス」のお話なのですが。

今回はかなり読み応えがありました。
前の巻「くもりガラスの向こう側」はある意味中休みのようなもの、あるいはショック軽減のためのものとも言えるでしょうが、今回はさらに事態が変化していきました。また、「面」をモチーフにした3つのエピソードを、これだけの重要なターニングポイントを描くのにきちんと使えるというのもすばらしいですね。モチーフを重要視しすぎてバラバラになることもなく、それでいてきちんとモチーフの意味を取り上げることができている。
黄薔薇たちに関しては、いつも思うのですが、安心してみていられるという印象がありますね。今回もよい形での世代交代というか、人間関係の変化が起きたように思います。
その一方で、瞳子ちゃんと彼女を取り巻く状況は、彼女自身のかたくなさも手伝って膠着してしまいました。悪化というよりも、膠着状態、ですね。まさに「風穴を開ける」必要がありましょう。それを予告するかのように、瞳子ちゃんの周りで何人かの人物が動き始めてもいます。特に注目していたい、というか、活躍してほしいと願っているのは可南子ちゃんですね。

では具体的に。まず「黄薔薇・真剣勝負」についてですね。

まず、面白かったのは前巻「くもりガラス」での冒頭のあたりで、由乃さんからの電話を祐巳が受けたとき、由乃さんが「なーんだ」と言っているんですが、「真剣勝負」を読んでようやく、この一言に由乃さんの気持ちが濃縮されていることに気づきました。まあ、考えてみればなるほどと言うところです。降られて落ち込んでいるであろう友人にどうアプローチするべきか思いあぐねていた、というのは想像されてしかるべきでありました。それをきちんをフォローしてくれたことに感謝です。
そして、令から「菜々との手合わせ」の話を振られて動揺したときの心境のおもしろさもあります。どうしよう、ではなくて、とうとう来たか、という。何かが起こってしまうことは間違いないけれど、それでじたばたどうこうするようなことでもなく、ただ、結果を受け止めるしかない……あるいは、ある程度の結果がもうわかっているだけに、何もできない……といった感じで、こういうのが「あきらめ」というものなのでしょう。結果を見定めるしかない。
その間に自転車乗りの練習をしているあたりの由乃と令のやりとりは何ともほほえましいものでありました。本当にこの「姉妹」は特殊です。リリアンにおける「スール」である以前に家族として姉妹同等であることがこれほどこの二人の関係のカラーとして前面に出たことがほとんど無かった気がします。それ故に「卒業」というか、各々がそれぞれに自立して自分の方向に歩いていくというのは難しかったように感じられたかもしれませんが、実は、互いを信頼する気持ちが確固たるものであればこそ、このエピソードのように「絶妙なタイミングで令ちゃんの手が離れる」ような、そんなうまいことはできないのだと感じます。
また、令ちゃんの目の前で菜々を心配して思わず駆け寄ってしまう由乃がいて、それもまた、絆があらわになった瞬間でもあり、関係が変化したことを顕してもいるでしょう。
自転車の練習とそれぞれの道を走るということが実にうまくシンクロした物語になっていて、また、ここから得られるものも多いお話だと思います。

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