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「薔薇の花かんむり」感想(漸く)

大変ご無沙汰しております。

「薔薇の花かんむり」の感想でございます。
いまさらネタバレ進行というのも何ですが、まあいちおう「続き」でごらんください。

これから先も更新や返信が滞りがちになるかと思います。申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。

今回の印象は、まあ、忙しい日々であったのだな、ということ。
祐巳と瞳子ちゃんの交流に物足りなさを感じた方もおりますし、ここでも淡々と進む様子を気にしておられる方がおりますけれど、今回はマリみてにおける「昨年の3月と同じ時期」つまり「いと忙し日々」の再来だと。あの話も案外淡々と物語が進んでいる印象を受けました。
「忙し日々」では祥子と祐巳が山百合会以外の活動(部活など)をしていなかったために、二人が交流するための時間があったこと、祥子と令が「山百合会の送別会」をすっかり失念していて準備があわただしかったこと、祐巳が頑張りすぎたこと等がありました。
それに対して「かんむり」では、昨年の失敗を教訓に準備が入念だったこと、1年生にかかる負担を軽減するために2年生3人が仕事の効率化をはかったこと、瞳子が「奇跡の人」の上演に熱心だったために山百合会の「送る会」準備にはあまり時間を割けなかった、という特徴があるでしょう。

瞳子ちゃんと祐巳の交流に物足りなさを感じるという場合には、二人にとって非常に忙しい時期であったために物理的に時間が限られてしまったというのが大きな要因の一つだと思うんです。
また、祥子と祐巳の場合は、「いきなり姉妹になってそれから関係を作っていった」のです。それに対して瞳子ちゃんと祐巳はほぼ1年かけて「いろいろあって姉妹に落ち着いた」のですから、関係はすでに落ち着き信頼関係がすでに築かれていたことがあって、淡泊にも感じられるし、「どっしり」という印象が生まれたのではないかと思うんですよ。互いに気にかけていないということは決してありませんし、気にしすぎてしまうこともなかったと。
そんなこともあって、祐巳と瞳子ちゃんの「姉妹」関係、なんとなく佐藤聖と志摩子さんの関係に見た感じ似ているかもしれないとも思いました。似て非なるものなのでしょうけれど。信頼関係が強く、当人同士は深い愛情?を感じているけれど、周りから見ると淡泊に見えてしまうのではないでしょうか。

今回の1年生二人が「完璧」「超人」に見えるのは、実は去年よりも仕事の負担が少ないように2年生が取りはからっていたことから余裕があったために、そう見えていただけだという気がします。2年生トリオの描かれ方が、祐巳の一人称視点のものだったために、3人の仕事ぶりの描かれ方が、端から見ているよりも低く見積もられていたのではないかと感じます。
だから、例えば、「チェリブロ」のように1年生コンビの視点から同じこの時期の物語を書いたとすれば、二人には2年生の取り計らいが「すごい」ものに見えていたのではないかとも思います。
祐巳の視線だけから見ると「自分は大したことない」「瞳子たちがすごい」という見方しか描写されないんですが、実際には2年生トリオも1年生コンビもともに「たいしたものだった」のだと評価できるでしょう。

いずれにしても、「そつのない」乃梨子ちゃんと「慎重で入念な」瞳子ちゃんのコンビネーションは、仕事がはかどるだろうなあ、と。可南子ちゃんの「思い切りの良さ」「勢い」があれば、新たなる伝説になるかもしれない。
現2年生の祐巳・由乃・志摩子トリオは……別の意味で伝説かもしれない。実力よりも目立つというか?

典さんは、もっと早く登場していたら面白かっただろうなと思います。というか、まだまだ面白いと思います。実はこれからが面白いと思います。初登場が「ライブラリ」の「ジョアナ」だったですし。
瞳子ちゃんにとって典さんは、祐巳にとっての佐藤聖さまのような位置になるかな、と思います。「スール」ではないけれど、大切で尊敬する先輩という。

もう1人の今回のヒットはなんといっても三奈子さまですわ。すげーかわいいって思った。あたしにもしなだれかかってくれ〜ぇ
「その通り。私のご機嫌は、とてもとても麗しい」って、こういう受け答えは今までであったことがなかったので、新鮮でした。使ってみたいものです。

それと、「周りの好奇の目」に対する対処法が面白かったですね。
祥子や志摩子さんは「微笑む」、由乃さんはたぶん「暴れる」(違?、令は「逃げる」だと思うんですよ。瞳子ちゃんは「無視」、その分乃梨子ちゃんが「律儀に答える」感じ。
それに比べて、祐巳は、何というかもう、祐巳しかできない技を会得したなあと。
「ボケる」。
しかも天然モノ。
決して養殖できないから貴重(ん?
さらにその後で真美さんと蔦子さんに「ほめられた」と思っているあたりが……いやぁ。大人物です。
あぶり出しもほんとにやってるし。それと「薔薇の飯」ですか。腹が減っていたから、という言い訳もすごかった。

そういえば蔦子さん、今回この場面しか出てこなかった。

ぢょしこうせいにとって、ドリンク剤を飲むというのは悲壮なほどの決意を必要とするのだろうか??
今回の志摩子さんはかなり面白かった。「素敵」とか。扇の代わりにハリセン作ってるとか。「だからって、今年も私たちがやるっていうのはなしよ」ってのがまた。

隠し芸について乃梨子ちゃんと瞳子ちゃんに吹き込んだのは、おそらくサンタさんで間違いないんでしょうけれど、その時の二人の反応を思い浮かべてみると、面白いですね。聖さまにとってはたとえば祐巳の安来節は「笑うとこ」だと思えたかもしれませんが、1年生コンビにとっては想像できすぎて笑えなかったのではないかと……「祐巳さまならやるよね」「この話がうそだったとしても、やるよね」「笑いを取りに行かなくても笑いを取れるし」と。

ああそれと。瞳子ちゃんのストレートヘアがもぅ。
すばらしい。
凛々しい。
くぁわいい。

祐巳が3年になってからでも、「試練」はいくらでもあると思うんです。まず新入生の歓迎会。それから、文化祭。しかもまず花寺にメインゲストとして出向かなければならない。その後は瞳子ちゃんも乃梨子ちゃんも祐麒すらも好き放題いじり放題(マテ その前に体育祭……と、まあ、行事は目白押しで、しかも今度は「お手伝い」ではなく「主催」ですからね。
……花寺の新一年生も気になるなぁ……かわいいんだろうなぁ……??

とりとめもなくこのあたりで。

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