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アマチュア3DCGアニメーション作家の技術力とアニメーション学科系を持つ大学の教育力

こちらの動画をご覧ください。ナムコ(現バンダイナムコゲームス)製作のアイドル育成シミュレーションゲーム「アイドルマスター」シリーズの、二次創作です。
XSI essential 6.5(現Autodesk softimage)で、本家のCGを参照しながらゼロから作り上げられた3DCGモデルを使い、Adobe Affter Effect CS4を用いて画面効果を加えて作成された、言わば同人フル3DCGアニメーションです。3人の制作者による合作です。

(コメントが荒らされていることがあり、また、作品のネタバレが最初のコメントでなされてしまうなどのエチケットに反するコメントもあるため、最初はコメントを表示できないようにしてご覧いただくことをお勧めします)

【ニコニコ動画】【アイドルマスター】3A07 ~Memories are here~

制作方法からみても、すでに「MADフィルム」とは言えないものになっています。
目を見張るのは、この時間的・空間的構成力、演技力(モーション付け)、効果、音響、シナリオどれをとってもかなり高水準であることです。シナリオの内容としては、よく言えば「王道」、悪く言えば「ベタ」で「ありがち」ですが、これを「王道」と認めてしまうほどの画面の魅力があるのではないでしょうか。

もう一つ注目すべきは、これらは基本的にアマチュア(のはず)によって制作されたものである、ということです。
彼らは独学で時間的・空間的構成、色彩設計をXSIやAAEで学び、実現しています。このレベルのアニメーションを、複数人のグループで合作し、ここまでのクオリティに仕上げることは、大学でアニメーションを専攻している学生でも困難でしょう。個人制作であれば自分一人ですべてをコントロールすることができる分、質を安定させることができますが、合作となると連携が重要になってくるため、そこがうまくいかないと質が落ちる危険性もあります。

こういう作品がアマチュアによって作成され、無料で動画投稿サイトなどに公開されるという事態を見ると、考え込んでしまいます。
大学でアニメーション科を設置し、そこでアニメーション作家を養成すること、アニメーションに関する専門教育を行うことには、果たしてどのような意味があるのか、ということです。
わざわざ高い学費を支払って高等教育でアニメーションを専修しても、下手するとこのレベルには追いつけません。

こういう作品を突きつけられると、「大学でアニメーションを専攻する・専攻を持つ」ということについて、今一度十分に検討しなければならないと考えるのです。

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