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「受け」の能動的機能:「げんしけん」笹・荻

 「げんしけん」単行本第6巻で、荻上さんが「笹×斑」で「軽くワープ」するところがあるんですが、なぜか何となくわかってしまうんですよね、これが!これってどうよ……とか思うんです。わかったつもりになっているだけかもしれないし?

 で、もし、「わかってしまう」ということが珍しいことでもないとなれば、いや、そうでなくても、「攻め」「受け」の分類およびその細分化というのは、アンダーグラウンドではあっても心理学の行動の傾向分類に匹敵するかもしれないとか思ってしまいます。案外合理的に説明できる気がしてしまいまして。そこから、妄想するのか、議論をたてるのかの違いだけで。例えば、「攻め」を「能動的立場」、「受け」を「受動的立場」とし、さらにそれぞれを「積極的行動」「消極的行動」の2つの傾向があるものとすれば、これでチャートを作ることができます。それぞれの極として、「能動的立場・積極的行動」「能動的立場・消極的行動」「受動的立場・積極的行動」「受動的立場・消極的行動」があると。「強気攻め」はもちろん「能動的立場・積極的行動」、「流され受け」は「受動的立場・消極的行動」、で、たぶん「ヘタレ責め」は「能動的立場・消極的行動」で「誘い受け」は「受動的立場・積極的行動」……と言うか? いや、たぶん違うんでしょうけど……

 まじめな話になっていきます。ヒトそれぞれの立場・行動の傾向を見ていくと、このチャートを作ったとき、一定の範囲内で変動すると考えるのが妥当でしょう。そのせいで立場が変わることもしばしばあるでしょう。

 笹原はどうか。荻上さんに対して彼の本領が発揮された場面は、なにより単行本第7巻、荻上さん初制作の同人誌をコミフェスで売っていたとき。彼女の本が初めて売れたとき、笹原は心の底から喜んでいるような、「スンゲー嬉しそうな」表情を荻上さんに向けます。これに荻上さんはつい見とれてしまい、とまどいます。

 親しい者の喜びを喜ぶ様子を見せるというのは、受け手でありながら実は非常に「積極的な行動」であり、能動的作用を持ちます。この場合ではまあ、笹原が荻上さんに好意を寄せていたからこそでしょうけれど、元々笹原が持っていた行動・立場の傾向でもあるかと思います。

(こうなると、上記のチャートではどのようになるのだろう? あそこら辺の話には全く詳しくないのです。)


 「何もしない」をする、というのは、相手に何か積極的な働きかけをして変えようとする、と言うことではなく、相手の喜ぶ様子を喜んだり、悲しむ様子を悲しんだりするという、消極的にも見えますが、相手には非常に心強い「共感」を示すことでもあります。相手を積極的に受け入れる行動だからでしょう。(相手と同じ思いになる「同情」とは違います)

 大野さんは笹原に「弱すぎ」「もっとガンガン押しなさい」とモノローグで言っていますが、荻上さんのある傾向を考えると、押せば押すほど硬くなり、しまいには折れたり砕けたりする可能性があるため(「マリみて」佐藤聖の如く、あるいは瞳子ちゃんの如く)、なかなか難しいでしょう。また、笹原にしても単行本7巻で荻上の家に行ったときの場面を考えると、荻上さんの作品を見るように勧められるとき、「編集者志望」ということを言ってしまうと、彼は「まだ内定がでていない」あるいは「久我山と対立した」などの負い目が出てきてしまうのは致し方ないところでしょう。焦りは禁物と言ったところでしょうか。

 そのようなときには、相手を積極的に受け入れるような、「親しみを示す」、「相手が喜んでいる様子を心から喜ぶ」と言うことの方が、より響く行動ではないかと思うのです。

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