「キラキラまわる」感想

ご無沙汰しておりました。

早速ですが、感想にまいります。

全体的な感じとしては、ちょっとこう、詰め込みすぎのためか、視点の切り替えが多いせいなのか、どたばたした印象がありました。せっかくだからもっと煮詰めてから、というか、じっくり見せて欲しいなあと思うところが結構あったんですよね。
卒業式間近、ということもあってか、いろいろ噴出しております。
一方では、今まではらはらどきどきさせられっぱなしだったところが落ち着いていることもあって、何となく波乱含みというか。卒業式手前の話と、これからの種まきをしている感じです。

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「薔薇の花かんむり」感想(漸く)

大変ご無沙汰しております。

「薔薇の花かんむり」の感想でございます。
いまさらネタバレ進行というのも何ですが、まあいちおう「続き」でごらんください。

これから先も更新や返信が滞りがちになるかと思います。申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。

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新刊情報とジャーナルの続き

大変ご無沙汰しております。
精神的な調子が悪い日々がだらだらと続いてしまって、多少参っています。
それでも、そろそろ更新はしなければならないと思いまして、ようやく取りかかる次第でございます。

皆既月食がありましたね。残念ながら激しい雷雨によって天が雲で覆われ、見られませんでした。
考えてみると、皆既月食で、月が完全に地球の陰にはいると、赤く見えるというのは、皆既月食の仕組みを知らない時代では大変に不吉なことだったのではないか、と思うのです。
いつもは黄色がかった白に輝いている月が、赤くなってしまうんですから。赤い月。しかもその前には、だんだん月が欠けていくのですから。欠けていってついには消えてしまうかと思いきや、赤い月になる。
今でこそ楽しみな天体ショー、かつては不気味な、不吉きわまりないイベントではなかったでしょうか。


「マリア様がみてる」10月2日発売の情報が出ておりましたね。
タイトルは「薔薇の花かんむり」。
別のところでも申し上げましたが、これをドイツ語にすると"Rosenkranz"になり、さらに英語にすると"Rosery"になります。日本にはポルトガルから(スペインやイタリアでも同じようですが)「ロザリオ」という言葉で入ってきました。

まんが王のサイトでは「あらすじがネタバレを含むので公開しない」旨のコメントがありましたが、タイトルを解釈し、また、これまでの流れを考えますと、言ってみればこれは「ヴァレンティーヌスの贈り物」の次、「いとしき歳月」の時期の話になった上で、タイトルが「ロザリオ」を意味することから、もはやこの時点でネタばれているような気がします。

今回は祐巳について。やっぱり「お姉ちゃん」なのだというお話です。

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尊敬、信頼と愛情

ご無沙汰しておりました。

非定型うつ病というのがあるのだそうで。先日本当は怖い家庭の医学で初めて知りました。DSM-IV-TRに掲載されたのが1994年というのだから、遅きに失した感じはありますが、なるほどと思いました。

英語では何というのかな〜とネットをさまよっていたら、ようやく見つけました。
Atypical Depressionです。「非定型」というより「非典型」の方がいいんじゃ?

「大うつ病」の訳も変。もとはMajor Depression。「大リーグ」じゃあるまいし、そのまま使うなっての。重症軽症の区別なく、典型なら多数派で「メジャー」なはずで、別に重症って意味があるのじゃないから。
「多数派の」とか「主な」という意味だから……Atypicalに対してTypicalなものだから、「定型」というか、或いは「典型」と言うべきではないかな?
「気分変調症」も。Dysthymic DisorderとかDysthymiaとか言うらしいので、「持続性軽度抑うつ障害」とか。

意味のわかる、意味のある訳語を使ってほしい。直訳したって意味があるわけではないし。

さて今回は「シャーリー」「エマ」との領域交差になりますな。

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感謝多謝;リリアンフェスティバル

リリアンフェスティバルから無事帰還いたしました。
新刊も間に合って、考察の類としては(マリみてオンリーではすごく珍しいジャンルのようですが)多くの方にご購入いただきました。
この場を借りて、お礼申し上げます。

中には、開場してまもなく、まっすぐにこちらのスペースにやってきて買ってくださる方もおり、嬉しい限りでございました。

新刊にはブログ未掲載の文章も含まれております。順次掲示していきますのでよろしくお願いいたします。

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追加データ;シャーリー分が足りない

上半身のいろんなところがね、痙攣するんですよ。痛みを伴って。
色々原因を考えているんですけれど……ビタミン不足かもね?

さて。
先にここで示したデータについて、追加です。

PISAは、2003年だけでなく、その3年前の2000年にも統計が取られています。
日本における「友達ができやすさ」「好かれている感じ」の否定的回答の多さ、「場違い感」の高さは、2000年でも2003年でもほとんど変化がありません(むしろ低くなっているものも)
ここでのおもしろいデータはこれです。

ST31Q06(2000), ST27Q06(2003):My school is a place where: I feel lonely(私の学校は、自分が孤独を感じる場所である)
日本
2000年 Strongly Agree:3.96、Agree:6.77、Disagree:46.21、Strongly Disagree:40.64
2003年 Strongly Agree:9.85 Agree:19.66 Disagree:50.81 Strongly Disagree:19.14

(平均(2000)Strongly Agree:2.14、Agree:7.13、Disagree:37.05、Strongly Disagree:51.37)
(平均(2003)Strongly Agree:2.28 Agree:5.61 Disagree:33.89 Strongly Disagree:54.88)

わかりますよね?
2000年でも、「孤独とは思わない」傾向は平均よりやや高いのですが、「孤独である」ことを肯定する答えは平均とあまり変わらないのです。それが2003年になると、「孤独とは全く思わない」回答は半分以下に激減、逆に「孤独であると思う/強くそう思う」の回答はそれぞれ3倍になっているのです。

この質問で、わずか3年の間にこれほどの違いが現れた裏には、何があるのでしょう??
大きな事件があると意識もか悪者ですが、そうなると、9・11くらいしか思い当たらないのです。それがどうしたというのでしょう……??
9・11以降、是非は別にしてかまびすしく叫ばれた単語に、「自己責任」などがあると思いますが、それが影響しているのではないかとも考えてしまいます。もう一つ、「帰属への圧力」「排他性」で生徒を縛り付けた単語もありますよね。何とは言いませんが。是非はどうでもいいのです。ここで問題になるのは、それらの単語が持つ「力」、影響力と束縛力です。
「仲間にならなければ人間ではない」という圧力は元々強いでしょう。それがさらに強くなった可能性がある。それに加えて「自分がとった行動・選択のすべての責任は自分が負わなければならない」という圧力が加わった。仲間になるよう選択することを強要される一方で、その選択の責任が個人に還元される(押しつけられる)わけで、大きな「ねじれ」が個人に起こるようになった。……というシナリオが描けますが……さて。

もう一つデータが出ました。
日本青少年研究所の統計データ概要です。

ひとつは、「疲れている」「イライラしている」生徒の多さ。まあ、4カ国しか調べてない統計ですけど、日本はそのほかの国の倍近くありますね。「疲れている」の肯定の回答率5割ってすごい数字です。
その一方で、PISAのデータとはねじれがあるものもあります。「自分の特徴」に、「誰とでも仲良くできる」ってのが入っているらしいんですよ。PISA2000/2003の「友達を作るのは簡単ではない」との回答とはねじれがありますね。……つまり?誰とでも仲良く振る舞うけれど、友達にはならない、と?

報道で取り上げられたのは「偉くなる」ことについての数字だったんですが、気になったのは「偉くなるとどうなるか」において、「周りから尊敬される」というのが入っていないこと。目立つ回答ではなかったというのか、それとも目立って少なかった回答なのか、そのあたり詳しいものがなければならないんですが、手に入れるのに金がかかるというのは……う〜む。

で、実感として「自分が尊重/尊敬されている」という実感があるかといえば……さて?と。自分としては「なくはないよな」と思うのですが、一般的に言って「尊敬する」「尊重する」という態度が少ないのかもしれないな、と思うのです。
メイドものが流行る一つの原因なのかしら、とか思ったり。

「シャーリー」を読み、その帯に「尊敬と信頼」とあり、確かにそれがベネットとシャーリー(あるいはケリーとエマ、ドロテアとエマ、ウィリアムとエマ、エレノアとアニーなどなど)にあるのを見るにつけ、巷にシャーリー分の不足を感じざるを得ないのでございます。
これ、ほら、マリみてにも間違いなくありますよね?

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5/3(祝・木)都産祭2007・「リリアンフェスティバル」参加いたします

今更ながら「絶対少年」なんかにはまっております。

さて、先日初めて売る側として即売会に参加したのですが、
その勢いで5/3(木・祝)の「リリアンフェスティバル」にも参加することになりました。都立産業貿易センター4Fです。
スペースはNo.6です。(総合アニメーション科学・教育研究所)

期間のほかに、できれば、コピー本ですけれど、増補版のような新刊も用意したいと考えてます(まだ書いてません!orz)

「あなたを探しに」の感想はもう少しお待ちください。非常に内容が豊富な上に充実しているので、それぞれを読み解いていくと大変な作業になりますね。特定のキャラクターに集中しなければならないですが……
まあ、ぼちぼち。

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「あなたを探しに」感想の速報

3/30、発売日に「あなたを探しに」を入手し、読了いたしました。
本ログはその感想になります。
関連事項として「不育症」について、別ログにて書こうと存じます。

また、OVA「マリア様がみてる」第3期 「涼風さつさつ」も入手し、鑑賞しました。
これもまた、別ログにしようと思います。

揚げ足取りなぞもう飽き飽きですので、してません。
そんなことしていたら、「あなたを探す」なんてこと全く不可能です。

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瞳子母の病;習慣性流産・不育症

習慣性流産・不育症とくくられる病がある。
胎内で胎児が十分に発育できないまま死産する(「流産」も死産の一種)ことを繰り返す(およびその可能性を強く疑うことができる)場合を指す。妊娠中期での何らかの原因による死産を経験した場合は、1回であっても検査するべきだ、とのこと。原因は多様である。(参照)

現在では、それぞれの原疾患・原因がわかれば、それぞれに対する効果的な治療法がある場合もある。例えば血栓ができやすいという場合、血栓を予防する(副作用をほとんど気にせずに使える)ことで、死産などを防ぎ出産できるまで胎児を胎内にとどめ十分に発育させることができるようだ。

何故この話か……

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不都合なデータ

報道されない「不都合なデータ」がある。
別に隠されているわけではない。
ただ、文科省は伝えなかった。
これを知ったのは朝日新聞2007年3月26日朝刊11面の本田由紀氏のコラム「いま 若い人たちへ」である。これで引き合いに出されなければ私も知ることはなかっただろう。
このデータが漠然と感じている何かを裏付ける。

UNICEF(国際連合児童基金)のイノチェンティ研究所の「
先進国の子どもたちに関するレポート(An overview of child well-being in rich countries)」
ここにあるPDF。
掲載されたデータの一つ(Table 6.3b)。

これが引用したデータはOECD(経済協力開発機構)下のPISAの2003年のもの

PISAというのは、Programme for International Student Assessmentの略だ。
PISA2003のデータベースのトップにあるとおり、この調査は学習到達度にのみ焦点を当てたものではない。しかし、文科省はこれを「生徒の学習到達度調査」として、学業の成績以外のデータをHPにすら公表していない。

ここで隠されたデータで特徴的なものをいくつか。これは、特定の質問に対し、1, Strongly Agree(全く、強くそう思う) 2, Agree(そう思う) 3, Disagree(そうは思わない) 4, Strongly Disagree(全く、強くそう思わない)の4段階で評価するというもの。対象は15才の学生。統計から推測した事柄に関しては検定をしていない……統計学に慣れておらず失礼。

ST27Q02; My school is a place where:I make friends easily.(学校は友人が簡単にできる場所である)
平均では 1:26.95, 2:60.35, 3:9.34, 4:1.64
日本では 1:22.42, 2:54.06, 3:19.37, 4:3.38

ここでは「3(そうは思わない)」の回答率。日本ではOECD各国平均の倍以上の数字になる。学校では友達ができない、と感じている割合が高いと言うことか。

ST27Q04; My school is a place where:I feel awkward and out of place.(学校とは、自分が気まずく感じる、場違いな場所である)
平均 1:2.14 2:7.48 3:43.87 4:42.91
日本 1:3.92 2:13.85 3:58.32 4:22.81

本田由紀氏は「2(そう思う)」の率が倍近いことをあげていたが、それよりも「4(全くそう感じない)」率が各国平均の半分、というところにも注目したい。……場違いな場所ではない、と言いきれないということか。

ST27Q05 My school is a place where:Other students seem to like me.(私の学校では、他の生徒は私のことを好きだと思っているように感じる)
平均 1:14.88 2:68.17 3:11.29 4:2.38
日本 1:5.39 2:68.15 3:27.29 4:3.54

注目すべきは1(強くそう思う)と3(そう思わない)。日本では1の回答は各国平均の3分の1程度、3の回答は倍以上になる。学校で好かれていないと感じる学生の割合が高いことになる。

ST27Q06 My school is a place where:I feel lonely.(私の学校は、自分が孤独を感じる場所である)
平均 1:2.28 2:5.61 3:33.89 4:54.88
日本 1:9.85 2:19.66 3:50.81 4:19.14

これはもう、すべてにおいて差が顕著だ。「強くそう思う」「そう思う」率は平均の4倍近く。実は2番目に多い国の率から見て3倍近いと報告されている。この数字は飛び抜けて高い。

日本でこのような統計を取ると、多くが「真ん中」(どちらともいえない)を選ぶ傾向が強いというバイアスがあるとはいえ、それを考慮しても、これらの差を無視することはできまい。

これに基づいて、UNICEFが先進国の子供の状態をまとめたのが、今年発行されたイノチェンティ研究所のレポート。
孤独感、場違い感(所在なさ)、人間関係を難しいと感じる割合など、突き詰めれば「自分などいらない」絶望感につながる、「死に至る病」の種を持つ子供(10代)の数(確率、割合)が飛び抜けて多いことを意味するのではないか……

アニメではすでに警告が何度もなされていた。エヴァンゲリオン然り、serial experiments lain然り、ゲド戦記然り……挙げればきりがない。

マリみてファンもお気づきだろう……佐藤聖である。藤堂志摩子である。蓉子さまに出会う前の小笠原祥子である。手術前の島津由乃である。細川可南子である。松平瞳子である。(それぞれの根拠は異なるものの)
彼女らはリリアン女学園で、薔薇の館で救われた。
これが「マリみて」の求心力について、最も大きな源の一つではなかろうか。

それらの声には全く耳を貸さず、「古き良き」やり方こそ至上と考え続けた世代の人類補完計画教育計画によってさらに事態は深刻化してきた可能性が高い。今の内閣での人類補完委員会教育再生云々だとかの様子を見れば、これからさらに悪化することも間違いなかろう。

「マリみて」内で、それぞれの登場人物の所在なさ。孤独感をいやし慰める方法は、一つとして同じものはなく、それでいてすべて同じ何かを共有しているだろう。
しかし、それはそう簡単にできないことである。リリアンだからこそ、「薔薇の館」だからこそ成し遂げられた「神業」であろう。

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